UNDER CONSTRUCTION また新しく始めます。

こちらでは随分ご無沙汰しています、浅子佳英です。
ブログ自体、新しく用意しようかと思ったのですが、ちょっとばたばたしているため、とりあえずこちらで。。
さて、ツイッターやコンテクチュアズのブログのほうではすでに報告したように、2月いっぱいでコンテクチュアズを退社しました。ほぼ2年間の活動でしたが、濃く充実した日々でした。みなさまありがとうございました!

そうそう、コンテクで最後にぼくが作った書籍「メディアを語る]」が本日3月15日に発売になります。こちらは東浩紀さんと川上量生さん、宇川直宏さん、濱野智史さんとの対談集です。綺麗なブルーの表紙ですので見かけたらぜひ、手に取ってみて下さいー。


という訳で、ぼく自身はまた新しく個人で仕事をして行く事になりました。
最近の活動としては、イーライ・パリサーの「閉じこもるインターネット」をデザインしました。モノクロの水玉(バブル?)模様にピンクの帯で、書店でも目を引く表紙になっていると思います。内容も面白いのでぜひ!
そして、『ゼロ年代 11人のデザイン作法』という本では、「しろくちいさく透明なセカイ」という論考を書き、さらにはインテリアデザイナーの大先輩、飯島直樹さんと対談しています。
また、3月24日にはこちらの書籍の刊行を記念して、青山ブックセンターでイベントが行われます。第一部ではぼくと飯島さんの対談が、第二部は長坂常さん、禿真哉さん、岡部修三さんの三人のトークセッションです。たぶんコンテク後、人前にでるのはこれが初めてですのでw、ぜひぜひ、よろしくお願いしますー。


で、さらに最近は、新たに活動を始めるにあたって心機一転、仕事場を新たにデザインし、自分で工事もしています。最近では仕事というともっぱらPCに向かっている日々ですが、昔は最後まで自分達で作っていたこともあったのです。代官山にあった最初の「MILKFED」等はぼくが工事もやっていました。なつかしす…。

さてさて、という訳で個人での最初の仕事は仕事場作り。まずは、本棚、テーブル、ソファを作る予定。ただ、考え始めるとせっかくなので、あれもこれもと要望が増え続け…。
今日は長くなってしまったので、とりあえずこの辺で。明日から工事日誌を始めますー。


これらの木がどうなるのか…。

子供部屋

6年前に設計した家の子供たちが大きくなったため、先日新たに子供部屋を作ってきました。
もともと大きな倉庫のような家だったので、その中にもう一つ箱を作った形です。
制作は青木家具アトリエさん。
http://aokikagu2.blog8.fc2.com/

実は青木さんは昨年渋谷で行われた「破滅*ラウンジ」で立体漫画喫茶を作ってもらう予定だったのですが、予算の都合で計画が中止になったのでずっとなにかお願いしたいと思っていたのです。実際お願いするのは今回が初めてだったのですが仕事も非常に丁寧で、こちらの意図を汲んで制作してくれるので大変スムーズに仕事ができました。ありがとうございます!
また、実は工事の日は12月25日。子供たちにとってクリスマスプレゼントになっていれば嬉しいですね!

アングルを梁につけてから

パネルをはめていきます

住みながらの改装なので塗装済みのパネルを組み立てるだけで工事が終るようにしました。


子供が覗いて遊べるように部屋の中に窓をつけています。

黄色い壁は既存の部分。プラスターボード貼りっぱなし。

濃い茶色の壁は既存の収納(ラワンベニヤにOS)。

室内の窓。

引手。


引戸。パネルと同じ大きさの壁が動く形です。

クォンタム・ファミリーズ三島由紀夫賞受賞!

みなさんご存知だとは思いますが、東浩紀さんのクォンタム・ファミリーズ三島由紀夫賞を受賞されました!現在打ち上げから帰って来てそのままこのブログを書いているので、まだ正直興奮して浮き足立っています。しかしこれは本当嬉しいですね!という訳で、嬉しすぎるので、年表の高解像度版をアップします。A2以上でプリントすると文字もいい感じに読めるのでおすすめです。

東さん本当におめでとうございます!!!!

クォンタム・ファミリーズ 年表、完全版(風花版)

ツイッターでは呟いていますがQF年表追記です。実は、QF年表はあの記事を書いた直後に、たまたま東さん達と「風花」に行った際、たまたまその時にお店の人が読んでいる所だったらしいQFがカウンターに置いてあったために、これまた、たまたまその時手持ちだったmacbookで年表を見て頂いたのです。
そして「プリントしたものが見たい、綺麗なので持って来てくれればお店に飾りたい」と言って頂いた、ので、風花用にさらに手を加えたものを、昨日持って行ってきました。
その過程で、まずはデータに間違いがないように入江哲朗 @t_irieさんに校正を新たにお願いし(入江さんありがとうございます!)、デザインもアップデートしています。そして入江さんのおかげで内容もより正確に美しくなり(すいません、実は前回のものは細かくみていくと結構怪しい部分があります、、)、デザインもタイムラインが入ったり、量子家族だけを太字にしたりと、より美しく分かりやすく表現し直しています。
こちらで見て頂く分には以前よりさらに重くなっているために、ご迷惑をおかけしていますが、実際はこれよりもさらに高解像度でより綺麗にプリントされていて、しかも東さん本人のサインも入っているので、お近くにお立ちよりの際にはぜひご賞翫ください。よろしくお願いします。

ゼロ年代のすべて、販促用ポスター

ゼロ年代のすべて」が現在、新宿ブックファースト(例の白い包帯ビル!)でフェアをやっています。

通常は表紙をそのまま大きくしたポスターを用意するそうなのですが、表紙(A5)よりはかなり大きなサイズ(B2!)だし、とはいえあまり表紙のイメージから離れてしまっては意味がないので、新たにゼロすべ表紙を使って二次創作するようにデザインしました。
「ゼロすべというIDがもし存在すれば?」という、ひとネタ系のデザインではありますが、宮台さんがRTしかしていなかったり、ツイッターでの関係性も細かく入れているので、その辺りも見て頂ければ嬉しいです。実際書いてみると細かい情報もきちんと入れつつ、執筆者と内容を圧縮して一枚の画面に放り込むことができるのでポスターや表紙としては、なかなかいいデザインだと(ツイッターのままですが!)思っています。フェアーの方はまだやっているので、ぜひ見に行って(もちろんまだの人は買って)みてください!よろしくお願いします。

クォンタム・ファミリーズ 年表

QF クォンタム・ファミリーズ 年表です。
まず、すいません。ネタバレの配慮を全くしていません。
最初は自分のメモ用に書いていたのですが、書いているうちに分からない事がでてきてしまい、さらにそれを整理し、書き直しているうちにはまってしまい、結果、結構本気で書いてみました。表にしてみると貫世界通信という単純な方法で非常に複雑な世界が生まれている事が分かります。まだ分からない部分もあるので、ご指摘して頂けると嬉しいです。よろしくお願いします!

ゼロ年代のすべて」表1、製作過程3

ゼロ年代のすべて」製作過程、その3(最後)です。





a) 宇野さんからの要望は地面にゼロ年代的な記号を落書きして欲しいとのことでした。バランスを見るために、まずはタイトルや執筆者等をレイアウトし、落書きが写真にしっくりくるように試行錯誤しながらなんとか一案描いて宇野さんに送付。
b~e) 「落書きを増やして欲しい」との事なので、少しずつ増やしていきます。しかし、画面右上の光が強いために、この部分に合成した落書きが浮いて見える事に徐々に気づき始めます。そして、最初は誤摩化す意図もあって、この辺りからチョークの消し跡のようにうっすらと小泉純一郎の顔を入れ始めました。
f) ただその他の部分についても地面には対象物がないため、合成してもリアリティが出せずに困っていました。そこで、PCのみで解決するのをいったん中止。落書きを紙に描いた物をテーブルに置き、背景を撮った物と同じカメラ、同じアングルでその落書きを写真に撮り、それを合成する事を思いつきました。デジタルカメラの液晶を見ながら、その中の絵が写真に上手くはまっている様子を想像しながらスケッチしています。この手法に手応えを感じ、宇野さんに送付。
g) 宇野さんからの返信は、「ミクを小さくして欲しい、落書きを床全体に散らして欲しい」との事なのでさらに修正。手法を変えたおかげで地面全体に落書きを配置しつつも、合成がしっくりくるようになりました。画面半分が賑やかになって来たため、上半分はすっきりした方が綺麗なので文字も変更。
h) ただ、全体に落書きがあるから小泉の顔が描けなくなります。小さい落書きだけだと何となく絵としてとりとめがないので、全体を繋ぎ止めるものとして、画面全体に子供の線路の落書きで小泉の顔を表現。
最後に背表紙を付けて完成。


オマケ、元ネタです。