ロンドン3-パリ1「Palais de Tokyo」

ロンドン3日目。パリ1日目。

6時に起床し、ユーロスターでパリへ。
ユーロスターは待ち時間も少ないし、飛行機に比べ、席も広くて快適。また、チケットは早めに予約すればかなり安く買えます。新幹線もそうすればいいのに。
2時間程でパリノルド駅に到着。iでパリビジット(旅行者用の地下鉄チケット、便利で安い)を二日分購入。メトロに乗ってまずはホテルでチェックインし、徒歩で「Patrick Seguin」へ。

展示準備中のため入れなかったが、大きな扉が開け放たれていたので外からでも見れた。思った以上に巨大な空間。


次はメトロに乗って「merci」へ。

ここはある意味で一番今っぽい店。ちょっとかつてのコルソコモのような感じがした。ただ、コルソコモに比べると、もう少しゆったりとして、とんがった感じはあまりない。そのあたりも今っぽい。



カフェでランチを食べて、すぐ近くにある出来たばかりの「ACNE」へ。

ハイテク+リノベーション系のインテリアなので、NYのバレンシアガと似たような雰囲気だが、LEDなど今風にアップデートされている。また、素材や色の使い方が面白く、一部の壁面には植毛生地(昔のヤンキー系の車に張ってありそうな材料)が使われていた。あと既存の残し方が上手い。

天井の色がいい。

トップライトのような蛍光灯。

ショーケースの照明が可愛かった。



再度メトロに乗って左岸に移動。「Christian Liaigre」、「BONTON」、「bonpoint」などを見学。

「Christian Liaigre」は久しぶりの再訪ですが、いつみても素晴らしいです。

あと「bonpoint」はその巨大さにびっくりした。奥に行っても巨大な部屋がぼこぼこ並んでいます。中庭だけでも2〜3個あったような。インテリアもむちゃくちゃかわいい。



その後はパレロワイヤルに行き、「Rick Owens」など、諸々見て、サントレノを歩いて「comme des garcons」へ。知らなかったのですが、内部はリニューアルしていました。行って良かった。

外部の花瓶が効いてる。これだけで独特の雰囲気があります。そうそう写真の左側に写っていますが、同じ中庭にダミールドーマが出来るみたい。できればこれも見たかった。



そして最後に二期工事が終了した「Palais de Tokyo」へ。


写真でどこまで伝わるか分かりませんが、ここは本当に圧倒されました。久しぶりに心底感動した建築。「Tate Modern」と比べてもぼくはこちらのほうが好き。
どこを改装したのか分からないぐらい、ほとんど最小の手しか入れてないのですが、それが非常に効いている。押し付けがましくないというか自由な雰囲気で本当にいい。
あと、最近の現代美術館は、遊園地化というかディズニーランド化していると思うのだけれど(テートのタービンホールやグランパレのインスタレーションは要はディズニーランドでいう新しいアトラクションでしょう)、「Palais de Tokyo」は中がほとんど廃墟みたいなので、美術館にきているというよりも、廃墟ツアーしているような楽しみがある。しかも、まだ工事してるし。。もちろん未完で工事し続けているというのもその魅力を増している。運営も含めて、ここまで幸せなストーリはなかなかないとは思うけれど、ここは凄い。

それにテートに行った時に思ったのだけれど、真っ白のホワイトキューブのギャラリーは、どうしても日が経つと天井や壁がヨレっとしてくるので、完成したときが一番綺麗でその後はどんどん汚くなってしまう。そういう意味でも「Palais de Tokyo」は学ぶ所が多かった。






ほとんど廃墟にしか見えません。











工事してますね。




この照明が良かった。蛍光灯なのだけど垂直方向に二本並べてる。見た事ないタイプ。反射板の効果もあってか、少し放電灯のような光り方。





たしかここもまだ工事中。

最後はカフェで夕食。月曜日は深夜までやってます。