ロンドン2

ロンドン二日目。


「Tate Modern」に行き、早めのランチを食べたあとダミアン・ハースト展へ。
展示室での展示は非常に明快で、見ていて清々しい。特に、蝶の部屋はその匂いと湿度からインパクトがあった。
まあとにかく、生と死がテーマだということは子どもにでも分かるぐらい明確で、これは強い。あと近年の作品は宗教色が強く、個人的にはその手の作品に惹かれた。ただ、絵画作品は単体で見ると、あまり完成度が高いとは思えないんですよね。蝶のペインティングも絵の具がはみ出てたり、なんか雑で。。
それに、タービンホールの展示が個人的には駄目だった。あれなら別に展示室でやればいいのではないかと。

あと、建築の話でいうと、「Tate Modern」は「国立新美術館」と構成が一緒なんですね。片側に大きな吹き抜けがあり、その反対側に展示室はあり、その間に動線が挟まっている。エスカレーターを使っているというのも一緒。「国立新美術館」は結構好きなのだけれどその理由が分かった気がした。
さらに館内をもう一周した後、色々な事を考えながら、しばしぼーっと時間を過ごす。



その後、ミレニアムブリッジを渡ってジャン・ヌーベルのショッピングセンターへ。

電通的なガラスの処理。



地下鉄に乗ってチェルシー移動し、「LIAIGRE」、「Stella McCartney」、「conran」を見たあと、さらにメイフェアに移動し、「Royal Academy of Arts」へ。ここの中にある、ノーマンフォスター設計のサックラーギャラリーを見学。

わずか5メートルほどの建物の動線部分だけの小さな改装なのだが、今のフォスターの要素に溢れていて素晴らしい建築。ガラスの階段とトップライトもここでは効いている。パラペット部分を台座にしたアイデアも秀逸。
ベンチでまた時間を忘れてしばし瞑想。




その後はマーガレット・ハウエルを見て、「Dover Street Market」を再訪。


昨日は書かなかったけれど、「Dover Street Market」はやっぱりいい店でした。特に地下と1階がいい。
ただ、ロンドンを見て改めて思ったけど「Dover Street Market GINZA」は素晴らしい店ですね。目の前に当たり前のようにあるものには、人はその価値に気付かなくなりがちだけど、フラットな感覚でみれば、世界で最も素晴らしい店のひとつだと思う。あんなすごい店、世界中どこに行ってもない。


再度地下鉄に乗って「Royal Botanic Gardens, Kew」へ。

長年来たかったのでまたひとつ夢が叶った。ここでも建物をみながらベンチで昼寝。その場所の雰囲気を体に染み込ませるように。バタバタ見るだけではすぐに忘れてしまうので、こういう時間が大事。だから大事な物は2回見る。

キューガーデンはともかく巨大な植物園でリスがいたりします。

そしてこれが怖かった。木の上が体験できるという建物。床も透けてます。。


まだまだ明るいので、フィリップ・スタルクの「ST MARTINS LANE」へ。

建物を一回りし、エントランスを見学。非常にうまくデザインされているのだけれど、そのうまくデザインされているということそれ自体がどうにも古く感じ、時代が変わったのを実感した。レストランには入る気をなくし、ホテル近くの「BOOK CLUB」で飲む。ここは適度にラフさがあっていい店だった。


穴はドーバーと一緒ですね。