パリ2「オルセー、ケブランリー、ルーブル」

4日目。まずは改装したという「Musée d'Orsay」へ。

オルセーは都合三回目。最初に訪れたときは駅舎がそのまま美術館になったというその巨大な空間に感動し、二回目に訪れたときは、逆にあのなんとも言えない意匠に激怒したので、さて今回はどうかと思ったが、正直やはり印象はあまり良くなかった。
いや、改装したというギャラリーは結構かっこ良く出来ているんだけど、やっぱりあの意匠は頂けない。そしてなにより動線がよくない。それも変な壁が建っているせいで、どこに階段があるかが発見できなかったりするので非常にストレスがかかる。とはいえ、デザイン的にはある意味まとまっているので、あれはもうどうしようもないんだろう。
カンパニーナ兄弟のカフェで一息ついて、外に出てみると激しい雨。。




早足で次は「Musée du quai Branly」へ。

こっちは予想以上に素晴らしい建築。まず展示物がいいし、なにより建築家の展示物に対する愛が感じられる。カルロ・スカルパのカステルベッキオを思い出した。その意味でいうと、オルセーが嫌いな根本的な理由は、印象派という人気のある作品に美術館があぐらをかいているように感じられるからだと思う。実際にどうかは別にして。


この天井はきれいだったな。照明は柱につけています。


こういう光の演出のおいてはジャン・ヌーベルは抜群。

2時間半ほどゆっくり見てカフェでランチ。その後、企画展も見るがこちらの展示方法も面白い。

最後に周囲を一周回って、「BALMAIN」へ。

なかなか場所がわからず往生するが、それもそのはず、ブティックなのにドアは閉まっていて、ベルを押し、鍵を開けてもらって中に入るようになっている。クラシックな意匠を生かした雰囲気のある内装。いい感じにとんがってもいて服にあっている。インテリアデザインは今注目している建築家のJoseph Dirand。

小さく写っている呼び鈴を鳴らします。


その後、マルジェラのホテルなどを見てマレに移動。
メルシーを再訪し、クリストフ・ルメール、レクレルール、A.P.C.、ギャルソンポケット、いくつかのギャラリーを立て続けに見て回ってカフェで休憩。

レクレルールは家具の仕上げが面白かった。光沢と厚みがある塗料。ダンボールのようなものにも塗っていたけれどクラックが入ってなかったので、何なのか知りたい。


この時点でもう19時を超えていたが最終日なので、そのまま歩いてポンピドーセンターへ。なにか懐かしい気分になり、せっかくなのでルーブルへも行ってみる。ちょうど日が落ちてきた辺りだったので、ピラミッドは夕日を浴びオレンジ色に輝いていた。ここをいまさら褒めるのもどうかと思うが、やはり凄いなと思う。

もっとも成功した現代建築のひとつでしょう。ここ目当てで世界中からあれだけの人がくるんだから。モナリザがあるっていったって実物は小さいし、ねえ。。