ロンドン1

5月12日から1週間ほど、ロンドン、パリ、アムステルダムに行ってきました。
この二年間は本作りに専念し、インテリアの動向から少し目を離してしたこともあり、気になるものをガガッとまとめて見てきたのです。それに、6月にはJCD Design Awardの審査、7月にはSSD(仙台スクールオブデザイン)でのインテリアデザインについてのレクチャもあるので、あんまり最近のものを知らないのもマズいだろうと。
という訳で、ちょっと日は経ってしまいましたが、備忘録も兼ねて旅行日誌更新します。



ロンドン1日目。

まずは地下鉄にのって「egg」へ。随分昔からその存在は知っていたが訪れるのは今回が初めて。店内は床以外すべてツヤありの白色に塗装した上で、巨大なスタンドと自然光を使い、柔らかい光を店内に充満させている。居住空間としても申し分ないぐらい心地良い空間。まっしろ系のミニマルデザインの最古参のひとつだが、いまだに色褪せない不思議な魅力があった。


そのまま歩いて「Rick Owens」「Aesop」、「BALENCIAGA」、「Martin Margiela」、「Stella McCartney」、ダミアン・ハーストのショップ兼ギャラリー「other criteria」、「Dover Street Market」などを次々と見て回り、「Dover Street Market」でランチ。



サザビーズと同じ建物。


その後、地下鉄に乗ってイースト地区に移動。ホワイトキューブをはじめ、いくつかギャラリーを見て回ったが、正直インテリアとして惹かれる所はなかった。そう思うとNYのギャラリーは空間として魅力があるものが多い。とはいえ、いいギャラリーはリチャード・グラックマンがデザインしたものがほとんどだったので、彼が凄いだけなのかもしれない。



そして「HOSTEM」へ。この店の存在が今回のロンドン行きを決めた理由のひとつ。インテリアデザインはジェームス・プラム。小さい店なのだが、店を構成する重要な要素である、商品、立地、プラン、ディスプレイなど、全てが完璧にできている。2012年時点で最も重要なショップのひとつだろう。特に照明は、暗いながらも間接照明が棚や足下にも丁寧に配置されており、暗さをよく生かしている。またキャンバス地を使った壁や古いトランクを使った家具など、ディテールも含めて相当うまい。この二人は今後もっと注目されると思う。



イースト地区ではその他に「ANTHEM」、「BOUNDARY」、コンテナで出来た商業施設「BOX PARK」、デビット・アジャイの「Dirty house」を見て回った。





さらに歩いて、KPFの「Heron Tower」、「Swiss Re」、「ロイズオブロンドン」を見て、最後はロンドンブリッジを渡ってテートモダンへ。館内をひと通り回って、上階のレストランで飲む。テートモダンの感想は翌日再訪したのでまた明日。


これもほぼ出来てましたね。