テオ・ヤンセン展

テオ・ヤンセン展を見に子供を連れて日比谷パティオへ行って来ました。
以前からYOUTUBE等で見て、分からなかった所もいろいろあり、一度実物を見てみたかったのですが、今回はテオ・ヤンセン自身によるプレゼンテーションもあり、非常に楽しめました。
普段は風を受け止め、ビーチを動くその作品(動物)は強風時にはペットボトルに圧縮空気を貯め、それを動力に、風がない時にも動いたり、あまりの強風の時はハンマーで杭を砂浜に打ち付けることで風をやりすごしたり、海に入った場合にはセンサー!(もちろん電気等でなく動力は圧縮空気)で感知し方向転換したりと本当によく考えられています。
関節等のディテールも骨組のチューブをつぶしたり、テープで留めただけであったり、もしくは電線等を留める結束バンドであったりと非常にローテクなのですが、それも一部が破損した場合に修理(手術?)しやすく、結束バンドは切らずにそのまま使う事で動物の毛のような雰囲気も醸し出していて、アイデアや構造や意匠等、さまざまな見方ができて、それらが一貫している素晴しい作品です。
いっしょに行った子供は、最初は楽しそうに見ていたのですが、動いた瞬間泣き出してしまいました。まあ動く時には、結構音も出るので、彼女からすれば実在の動物(怪物?)にしか見えないぐらい本当によく出来た作品でした。

4月12日(日)まで日比谷パティオで

ハンマーと杭。または毛。